イギリスの老舗ブランドの
・バーバリーの「バーバリーチェック」と
・ダックスの「ハウスチェック」
って、似ていると思いませんか?
これには何か理由があるのでしょうか?
バーバリーとダックスのチェック柄の違いは?
それぞれのブランドのチェックは似て非なるものです。
ブランド個々のチェックであり、それぞれがブランドの個性ということになるのですが、色が似通っているので「提携しているの?」「パクリなの?」と、ふと感じてしまいますよね。
でも、それぞれがきちんとしたブランドなので、全然違います。
チェック柄はイギリスの伝統的な要素であり、落ち着いた色合いを用いているので、で似ているのは仕方がないかもしれません。
ダックスの「ハウスチェック」は1976年に考案されています。
バーバリーの「バーバリーチェック」は、1924年、トレンチコートの裏地にこの模様を使用しています。
他にも、アクアスキュータムというブランドも格子柄「クラブチェック」を用いています。
それぞれのブランドがオリジナルにチェックの配色を考案して、ブランドのイメージとしています。
ともに、スコットランドに古くから伝わるタータンと呼ばれる格子柄の織物からインスピレーションを得ているのではと考えられています。
タータンとは:スコットランドの地方で古くから使われている格子柄(チェック柄)の織物。
その昔、スコットランドの戦場では、自分のクラン(氏族)と敵のクランを見分ける必要から、独自のタータン模様で作った衣類を着用していました。
日本でいう「家紋」のようなものですね。
タータンの例 | |
ロイヤルスチュワートのタータン | ![]() |
デイヴィッドソン家のタータン | ![]() |
キャンベル家のタータン | ![]() |
マクリード家のタータン | ![]() |
スコットランドの地域にもよりますが、現在でも、フォーマルな場ではその家柄のタータンを着用することが正装であるとされています。
また、ダイアナ妃のメモリアルとして、妃をイメージして考案された優しいピンクとブルーのタータンがスコットランドの老舗タータンメーカー(公式サイト:http://www.lochcarron.co.uk)により考案されました。
日本でも話題になりましたよね。