ダックスとバーバリーのチェックってどうして似ている?

2023-05-20

イギリスの老舗ブランドの

・バーバリーの「バーバリーチェック」と
・ダックスの「ハウスチェック」

って、似ていると思いませんか?

これには何か理由があるのでしょうか?

バーバリーとダックスのチェック柄の違いは?

バーバリーとダックスはどちらも英国の歴史あるブランドです。

それぞれ「バーバリーチェック」と「ダックスハウスチェック」というチェック柄で世界中で知られています。

色が似通っているので「元々は一緒のブランド?」「パクリ?」と、ふと感じてしまいますよね。

2つのこのチェック柄はよく似ていると指摘されますが、どちらのブランドとも20世紀半ばにチェック柄を発表し、どちらもそれぞれのブランドを象徴する柄になりました。

バーバリーチェックは、正式には「ヘイマーケットチェック(Haymarket Check)」と呼ばれ、1920年代に発表されました。
トレンチコートの裏地にこの模様を使用しています。

ベースのオフホワイトに、赤、キャメル、黒、白のラインが交錯するチェック柄です。

一方、ダックスは白地にキャメル、黒、赤を配した「ハウスチェック」を1976年に発表。

他にも、アクアスキュータムというブランドも格子柄「クラブチェック」を用いています。

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チェック柄はイギリスの伝統的な要素で、それぞれのブランドが落ち着いた色合いを用いているので、似て来てしまっているのかと思います。

スコットランドのタータンに由来?

スコットランドに古くから伝わるタータンと呼ばれる格子柄の織物からインスピレーションを得ているのではと考えられています。

タータンとは:スコットランドの地方で古くから使われている格子柄(チェック柄)の織物。
昔のスコットランドの戦場では、自分のクラン(氏族)と敵のクランを見分ける必要から、独自のタータン模様で作った衣類を着用していました。
日本でいう「家紋」のようなものですね。
タータンの種類は何全種類もあると言われています。

イギリスのチャールズ皇太子もキルト(タータン柄のスカート、ちなみにスコットランドでは正装)を着用して公に姿を現すことがあります。

スコットランドの地域にもよりますが、現在でも、フォーマルな場ではその家柄のタータンを着用することが正装であるとされています。

そのため、タータンチェック(チェック柄)を使って、似たようなデザインになるのは自然なことと思われます。

上記のそれぞれのブランドはオリジナルにチェックの配色を考案してブランドのイメージとしています。

タータンの例
ロイヤルスチュワートのタータン
デイヴィッドソン家のタータン
キャンベル家のタータン
マクリード家のタータン

また、ダイアナ妃のメモリアルとして、妃をイメージして考案された優しいピンクとブルーのタータンがスコットランドの老舗タータンメーカー(公式サイト:http://www.lochcarron.co.uk)により考案されました。

日本でも話題になりましたよね。